Genuine coconut spirits WANIC vientiane 2016

ココナッツ· ジュースから作られる蒸留酒WANICは、東ティモール、東京、ラオス、フィリピンを行き来して、多くの人々の思いと時間を溶かしこみ発酵させ凝縮させたお酒です。酒造りを知らない私たちだからこそ、この6 年の間に、多くの人々と出会い、学び、語り、楽しみ、助けてもらい、応援してもらいこの1 本を創ることができました。6年分の思いの詰まった2016 年ビエンチャンは優しい味と仕上がりました。WANIC は、文化や価値観を持つ人たちとともに作る、発展途上のお酒です。一年、また一年と、このお酒飲み、語らう人々と共に育てていく味を、今後とも一緒に楽しんでもらえると幸いです。

 

 

Our Visions and Impacts

2010 年 See-D contest にてWanicは始まりました。途上国と日本の架け橋となるべくして、私たちの技術で途上国に役立てることがないかと考えました。ですが、東ティモールでのフィールドワークで見つけたものは笑顔で生活している人々でした。私たちが現地で見つけた課題は、現地の人の笑顔を続けること、そして、現地にあるすでにある“ 資産”を生かすことでした。現地にありふれたものであるココヤシの実で何かできないか、我々はココヤシの実の魅力や面白さを発見しながら、この実を使いお酒を造ることを着想しました。

ココヤシの樹液から自然発酵して作られる醸造酒は既にありますが、繊細なココナッツ・ジュースのフレーバーを活かしたお酒は世の中にはありませんでした。この数年でココナッツオイルブームになりましたが、オイルは果肉( ココ・ミート) から採取され、ココナッツ・ジュースはまだまだ生かされていない現場があります。ココナッツ・ジュースから美味しいお酒を作る、その無謀な取組みは、ラオディ社の多大なる協力を得ることで、ようやくこの1 本の蒸留酒に結実させることができました。

これから、私たちは、この味を育ててくれるフィリピンの地域の人々・産地とパートナリングを結び、このImpact をより大きなものに育てていきたいと思います。6 年前のディリでの実験からはじまり、種子内発酵、ドラム缶で蒸留、 ラオス・ヴィエンチャンのアグリコール・ラム酒工場 でつくりだしお酒は、次はフィリピンの蒸留場づくりへと向かっていきます。毎年味と表情を変えるWANIC を今後とも宜しくお願いいたします。